諸行無常・生老病死

2014年12月5日、飼い犬のモカが突然下血し、緊急搬送した先の動物病院で心肺停止となり、死去しました。

あまりの急逝で、家族は大きなショックで、その死を受け入れるのにかなり時間がかかりました。
前日まで元気に散歩したり、ワンワン吠えていたのですから・・・

12月5日、遺体を病院から引き取り、線香を焚いて、モカの亡骸の前で2時間ほど座禅をしたとき、実感として、彼から生老病死・諸行無常を学ばせていただきました。

幸いなことに、僕の両親はまだ健在で、息子も娘も成長し、妹夫婦も深刻な病気にも見まわれず、今までの人生では、老の実感はあっても、死は思考の外にありました。

犬は10数年でその一生を終えますが、それ故に家族に、最初から最後まで、
そのままの生、老、病、死を見せてくれます。

死に際に、病院で吠えたそうですが、下血のときまではつらそうな感じはあまりなく、(今思えば、必要以上に甘えていましたが)淡々と生きていました。
犬は何も言いませんが、一生懸命生きたとは思います。

翻って、僕は日々、滑った転んだとワイワイ騒ぎ、「淡々」からはほど遠い、
もがき煩悩にまみれた生活を送っていますが、モカの静かな死顔は、
僕に「少しは 穏やかに生きなさいよ」教えているようでした。

2014年12月12日

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