人間探求教学―続き
人間の最終願望が、結局、人間が生きているということの最終テーマになるわけです。
それを追求する学問―教学が、名前を変えて、宗教・哲学・思想信条、
というカテゴリーになっているわけです。
それを究明する角度の違いで、宗教・哲学・思想を説明できます。
最終願望「私は、幸せな人生を送りたい。生きがいを感じながら一生を終えたい」
(1)哲学とは 上記最終願望を、人間の論理・言葉で説明する学問です。
最終願望文章の意味を、非常に詳しく論理的に解明する学問です。
「私は」を論理的に解明すると、己とは何か、存在とは、という存在論。
「幸せ」とは何か、という幸福論。
「人生」「生きがい」とは何か、という価値論。
「感じる」とは何か、という認識論。の総合的論理体系が哲学と言えます。
(2)宗教とは 上記最終願望を、文章・論理を超えて、教えようとします。
「私は」己の存在は無だとか、空という概念。
「幸せ」真理は内面にあり、外部(識・色)にあらずという教え。
「願望」をコントロールする煩悩解脱、帰依による絶対安心。
「一生」「生きる」無常概念、生死は輪廻、刹那を説く。
(3)思想信条とは 最終願望を達成するための実行論を、語り、共鳴する集団が、思想家に依存し、実践論として、世間に訴える教学という分類になるでしょう。
文学は、最終願望の本質を、経験論や理想論を具象化して叙述する分野とも言えますし、歴史学は、最終願望を追い求めた過去の人間の良い行為・悪しき事実を検証する学問とも言えます。
2010年5月20日